~海から街へ~ オーシャンクリーン

6月25日、西浜サーフライフセービングクラブは、夏本番を前にBILLABONGと昨年の江ノ島オーシャンクリーンに続き共同イベントを開催。
日本のビーチカルチャーの発信地である湘南・江ノ島の海をフィールドとする者同士、親睦を深めてきた西浜サーフライフセービングクラブ(SLSC)とBILLABONG。拠点とする片瀬西浜・東浜・鵠沼海岸を中心に、両者は地元の人たちとともにビーチクリーンを実施してきた。
現在このあたりの海岸ではビーチクリーンを実施する団体や個人が増え、海岸に散乱するゴミは減少傾向にある。しかし観光客や周辺人口の増加にともない、いぜんとして市街地のゴミは多い状況だ。
海のゴミは街からやってくる。そこで今年はビーチだけではなく、片瀬江ノ島地域を中心に周辺市街地でも清掃活動を行なった。
かながわ海岸美化財団によると、神奈川県の海岸で1年間に回収されるゴミの量は約2000トン。じつはその7割は川から流れ着く。街で暮らすわたしたちが出す多くのゴミが雨や風に運ばれ、川を通じて海まで流出してしまうという。
原因の多くはポイ捨てだが、きちんと捨てられたはずのゴミ置き場からのゴミ流出も少なくない。つまり、海に落ちているゴミに無関係な人はいない。
イベントを通じて、ゴミを減らすにはゴミの出口と入口の両方の取組みが必要だと感じた。まず大切なのは、回収がむずかしい外洋へと流れ出る前に海岸という出口でゴミを食い止めること。
そして、ゴミの入り口となるわたしたちの日々の暮らしにおいて、できる限りゴミを出さない工夫をしていくことが何よりも重要なのだ。いつまでも、きれいな海で楽しく遊ぶために。




トングを持って本格的にゴミ拾いに取り組むことで学べることがある。
まず街中のゴミを拾う。その後ビーチに行くことで、ゴミが街から海まで行き着く流れを実感できる。

川の周辺は海へのゴミ流出を防ぐためのポイント


「砂のなかにもゴミが埋まってますね」


「プラスチックゴミは小さくなりすぎると海岸とどまらずに、海に流れていってもう戻ってこないという研究の結果が出てます。
今日のようにみんなで拾えるうちに拾うことがとても大切です」

「ゴミが集中する場所があることに気づきました。排水溝や風の影響で溜まるところがあるんです」

「道路沿いには大きなゴミやペットボトルなどが落ちていました。対してビーチのゴミは小さいものが多い。
街に落ちているゴミが細かくなりながら海沿いにたどり着くことを実感しました」

ビーチクリーン後には、マイクロプラスチックをレジンで固めてアクセサリーにするワークショップも開催された。





※江ノ島の海水浴場情報
西浜SLSCでは海水浴場開設に伴い、ライフガード活動が7月から始まっている。江ノ島の海水浴場でご遊泳される際は、ライフセーバーがいる時間帯、海水浴場にお越しください。
【海水浴場期間】
7月1日〜9月3日
平日(お盆を除く) 9:00-17:00
お盆・土日祝日 8:00-17:00